技術的に微妙

2011 年 2 月 3 日に IAEAIPv4 アドレスの在庫枯渇を宣言したことは記憶に新しいが,後継のプロトコルとされる IPv6 への切り替えは現在でもなかなか進まないのが実情である.
インターネットに関する作業部会のひとつである Eye-ETF は「IPv6 が世間に広まらない最大の理由は IP アドレスのわかりにくさにある」として,次世代のプロトコルが現れるまでの場つなぎのプロトコルとして IPv4.98 を提唱した.アドレス空間の大きさに特徴があり,IPv4 では 32 ビット,IPv6 では 128 ビットであるのに対して,IPv4.98 では 63 ビットに設定している.64 ビットよりも 1 ビット少ない 63 ビットであるのは,符号無し整数のサポートがない Java などのプログラミング言語に配慮したためという.
IPv4.98 のアドレスは 9 ビットごとに区切って得られる 7 個の数値をそれぞれ 10 進数で表した上で,IPv4 と同様にドットで区切って,たとえば 68.272.271.143.378.192.277 のように記述する.これに関して Eye-ETF のメンバーは「残念ながら IPv4 アドレスのように簡単に記憶できる類のものではないが,技術者が慣れ親しんだドット・ノーテーションを残すことで,彼らがアドレスを紙にメモしたり口頭で伝えたりすることがより容易になっており,その点で IPv4.98 は IPv6 よりも優れている.」としている.
Eye-ETF,IPv4 からの場つなぎプロトコルを提唱

なにもそんなところで符号無し整数のない言語を考慮しなくても…